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読書感想文の書き方2

本日は小学校中学年あたりをイメージした読書感想文(原稿用紙1枚程度)を書いてみた。

筆者が今まで見てきた作文を元に良い例と悪い例を載せた。ポイントも示したので、小学校低学年の子供がいる方に参考にしてもらえると嬉しい。

少しでも文章を書くことが好きだという子供が増えることを望むばかりである。


『チョコレート戦争』 大石 真

良い例

この話は星野光一君を中心としたイタズラッ子たちが金泉堂に飾られたチョコレートの城を盗み出そうとする話です。

この話の中で藤本明君と星野光一君は金泉堂のショーウィンドウを壊したと社長の谷川金兵衛さんに疑われてしまいます。2人は壊していないと正直に話すけれど、谷川金兵衛さんは2人を信じようとしません。金兵衛さんは「もし壊していないのなら壊していないことを証明しろ」と2人に言いました。2人は壊していないと正直に話すことしかできませんでした。

僕は人に信じてもらえないことは悲しいことだと思います。僕も友達の家に遊びに行った次の日に、友達から「大切な消しゴムが無くなった」と言われたことがあります。僕は本当に何も知らなかったけれど友達はそれを信じてくれませんでした。だから、もし僕が藤本明君や星野光一君のように何もしていないのに大人の人から疑われたらとても悲しくなってしまうと思います。

しかし、この話をお母さんにすると、お母さんは僕に「人をすぐに疑ったらダメだよ。疑われたらその人は悲しむからね。でも、人から信じてもらえるような人になろうと努力することも大切だね」と言いました。人から疑われることは悲しいことだけれど、人に信じてもらえるような人になりたいと思いました。だから、明君も光一君も疑われてしまってかわいそうだけれどもっと人に信じてもらえるように努力することも大切なのだと思いました。


悪い例

僕はチョコレート戦争を読みました。登場人物は藤本明君と星野光一君です。2人は金泉堂というお菓子屋さんでお菓子を買いに行きました。でも、お金が20円足りなくて買うことが出来ませんでした。2人が大きなチョコレートの城が飾られているショーウィンドウを見ていると突然それが割れてしまいました。2人は社長の谷川金兵衛さんに疑われてしまいました。2人は正直に話をするけれど、金兵衛さんはそれを信じてくれませんでした。

星野光一君は谷川金兵衛さんに仕返しをしようと計画を立てます。星野君は仲間を4人集めて、金泉堂のチョコレートの城を盗もうと考えました。金兵衛さんはそのことに気づいていました。でも、わざと子供たちを捕まえようとはしませんでした。なぜなら偽物のチョコレートの城を用意したからです。子供たちは偽物のチョコレートの城を盗んでしまったのです。

でも金兵衛さんの勝ちではありませんでした。金兵衛さんが明君と光一君を信じてあげなかったということが多くの人にバレてしまい、金泉堂のお菓子が売れなくなってしまったからです。金兵衛さんは2人に謝りました。お詫びにお菓子を2人が通う学校に配ることでチョコレート戦争が終わりました。


ポイント


小学3年生や4年生には本全体の要旨をつかんで感想文を書くのはまだ無理だと思います。したがって、「そこが筆者の一番言いたいところではないんだよな」などと思ってもそこは指摘しなくて良いと思います。

大切なのは・・・

・主語と述語、修飾語が適切に使えていること
・年齢にあった語句が使えていること
・体験と物語の内容を結びつけて「自分の意見」を述べていること
・ストーリーをただ紹介した感想文になっていないこと
・なんども書いては消してを根気よく繰り返しやらせること

読書感想文はあらすじを書くことではありません。その本から子供自身が何を感じたのかを自分の言葉で表現する訓練です。日頃から本を読んだら読みっぱなしにしないで読書感想文を書かせると子供の表現力も豊かになってくると筆者は思っています。

日々の読書に読書感想文をセットにして取り組ませてみることをお勧めします。

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