今年はコロナの影響で中学３年生で習うはずの「三平方の定理」および「標本調査」の単元が

入試の範囲から外された。しかし、それで解決なのかなとふと思う。

つまり、三平方の定理を履修せずに高校で習う「三角比」の問題が解けるのだろうかなどと

考えると高校数学の先生に対して申し訳ない気持ちになる。しわ寄せはいつだって

現場に行きつくのだ。

 

当事者である中学生は入試の範囲が狭められたという目の前の利益に喜ぶのだけれど

本当はそうじゃないんだよなぁ、と思う。

だから私としては「三平方の定理」も「標本調査」も入試の範囲ではないけれど

可能な限り教えるつもりだ。生徒に多少嫌な顔をされても勉強するよう伝える予定である。

 

今現在、当塾では生徒数があまり多くないこととコロナの感染予防の観点から

マンツーマンの授業を中心に運営している。その甲斐もあって、８月一杯で

数学では中学内容の単元が全て終わる子が出てきた。

９月からは入試にむけて勉強漬けの日々になるかもしれないけれど

その苦しい日々が後の人生で大きな意味を持つものだと信じて頑張ってほしいと

願っている。