親御さんへお伝えしたいこと- どうして高校中退するの?…
こんにちは。ユニスタディ塾長の仙波です。普段はキャリアコンサルタントとして様々な分野で活動しています。その一つに高校や大学で就職活動支援のためのキャリア教育講座や個別コンサルティングがあります。今日はその中で感じていることをお話したいと思います。
高校ぐらいは出ておきなさい」「できれば大学まで・・・」こんな言葉をどこかで聞いたことがないでしょうか。私たち親の、子供たちへの期待でもあります。安心でもあります。しかし、一方ではそういう期待に応えられず、画一化された学校教育にしがみつくのは嫌だ、と思っている子供もいます。
親の思いは、上級学校へ進学させて、色々な選択肢を広げてあげれば、就活の時に有利、いい就職ができる可能性が高くなる、という期待です。私もそうでした。
埼玉県内の高校生の短大・大学進学率は、平成30年3月の実績で約57.2 %、東京は約64.7%。同級生10人の内、約6人が大学へ進学していることになります。しかし、その後、進学した10人の内、約1人は中退してしまっています。
それ以前に、高校の場合は、約1.5%は中退してしまっています。(平成26年埼玉県内公立高校実績、埼玉県教育委員会調査の最新版平成28年3月)
1クラスの内、約1人は中退ということです。しかし当然のことながら中退者数は高校により偏りがあります。
そして高校を中退すると、非行に走ったり、家の中や自室にひきこもるケースが多いのが事実です。それに中卒ということになるので、就職先やアルバイト先を見つけるのも困難になります。
高校中退の主な理由は、学校生活不適応・学業不振・進路変更などです。そして学校生活に不適応=ミスマッチが学業不振の一因とも考えられます。
ミスマッチは入試前の調査不足が原因の一つだと言えます。
親としては、「入学金も学費も払っているのだから、中退なんて許せない」と言いたいところですが、本人にしてみれば「合わないものは合わない、仕方がない、つらいだけ」という事になります。
そんな事態にならないように、受験の際には、高校の偏差値と自分の偏差値のマッチングだけに頼ることなく、その卒業後にどういう進路や就職をしたいか?という点も話し合って、希望する将来に繋がっていくような学校選びをしていきましょう。
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