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教室長日記

気づくこと

先日、算数の授業で、ある生徒がテキストをパラパラとめくりながら、「これ知ってる」「これも知ってる」と言っていたので、どこで勉強したのかと尋ねてみた。その子の話によると、どうやら、家で暇をつぶしていたときに自分で勉強をしてみたとのことだった。もちろん内容によっては、テキストを読んでも理解することが難しい単元もある。しかし、そうやって自分から進んでテキストを読もうとする姿勢が何よりも素晴らしいことである。
私は、学びとは自ら気づくことだと考えている。例えば、足し算や引き算の計算において、計算する順番を入れ替えるだけで計算が楽になることがあるが、これは正に計算問題をたくさん解いていく中で、ふと気付くものだ。教えれば出来るようになるものではない。その様に考えると、教える・教わるとは、その気づきに少しのきっかけを与える行為にすぎないのかもしれない。
子どもたちの学ぶ姿勢、自ら気づこうとする心をどのように育んでいけるかが、指導者の本当の役割なのだと、忘れかけていたものを再確認させられた出来ごとだった。
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