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教室長日記

読書をしましょう~いま新型コロナ休校だからこそ



こんにちは。新座市の個別指導塾ユニスタディです。

最近読書をするようになりました。学生時代はどちらかといえば本を読む方でしたが、大学を卒業してからというもの、新聞や雑誌以外の活字からは遠ざかっていました。では、なぜ今になって再び読書をしようなどと考えたのかといいますと、「子供たちの国語力の低下の原因は読書量の低下にあり、その子供たちの読書量が低下した原因は大人が読書をしなくなったからだ」という内容の記事を読んだからでした。

子供たちに読書をしなさいという大人はいるけれど、子供たちにこの本は面白いよといえる大人が減ってきているというのです。確かに自分があまり読書をしないのに子供に対して本を読めというのは理に適っていないと思いました。そこで、今回私はこのブログを通して子供たちにも読みやすいなと思う推薦図書といったら大袈裟ですが、そんな本を3冊紹介しようと思います。

目次

◆『猛スピードで母は』長嶋有 著

まずは長嶋有さんの『猛スピードで母は』です。

20年位前に芥川賞を受賞したこの作品を私が読んだのは大学生の頃でしたが、十分中学生にも理解できる内容だと思います。離婚をした母親と小学生の息子の何でもない日常を描いている作品ですが、その力強い母親の生き様が非常に痛快です。(絵本を読みながらその絵本の内容が気に入らないと痛烈に批判した後にポイっと放り投げる母親の描写や、映画を立て続けに見るから映画館に入ったときには晴れていても映画館から出てくるときには雨が降っていることも珍しくないという件が私は大好きです。)

その物語の中には女手一つで息子を育てる大変さから息子を突き放してしまう場面があるのですが、実は何よりも息子を一番に思っているということが最後に分かりホロリと涙が出てしまう作品です。

◆『モッキンポット師の後始末』井上ひさし 著

2つ目は、井上ひさしさんの『モッキンポット師の後始末』です。

これは宣教師であり、大学教授である、流暢な関西弁を話すフランス人神父のモッキンポット氏が、次から次へと引き起こされる学生の不始末に振り回される話です。戦後から経済成長を迎える前の貧しくも力強い日本人がいた頃の話です。

貧しい時代を逞しく生き抜こうと頑張る学生が引き起こす問題なので、その内容は見ようによればかなり悪質なものなのですが、この時代に生きる人々の優しさや、モッキンポット氏のユーモアに溢れる関西弁とどこまでも広い心にホッとさせられる作品です。アメリカ人の富裕層から寄付された洋服を盗み、バザーで売り飛ばしている学生をバザーの終了後に咎めるシーンは爆笑必至です。

◆『GO』金城一紀 著

3つ目は、金城一紀さんの『GO』です。

これは映画化されたことでも有名になりましたが、私がこの本を読んだのは高校生の頃でした。ストーリーは在日韓国人の男の子と日本人の女の子の恋愛を描いたものなのですが、その話の中には「国籍は金で買える、お前は何人になりたい?」といった人種や民族などといった自分や他人のアイデンティティに関する問題をズバリと問う場面が多々出てきます。

そういった問題を初めて考えさせられた作品として今でも忘れることができません。しかも、基本の軸は恋愛に関する物語なので非常に読みやすく、中学生が読むものとしても最適な気がします。

他にも夏目漱石や太宰治の作品のように純文学と分類されながらも、読みやすく次から次へとページを繰ってしまうものもありますが、今回はこの3つを紹介しました。新型コロナで学校の再開に目途が立たない状況ですが、これを逆手に捉えて是非空いている時間に読書をしてみては如何でしょうか。

(教室長 市川佳祐)

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